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都市に漂う音から芸術を紡ぐ現代アーティスト
小林 楓太氏の個展を開催

(左、右下)ホワイトノットノイズ、FabCafe Kyoto (右上)ホワイトノットノイズ、京都市立芸術大学

(左、右下)ホワイトノットノイズ、FabCafe Kyoto (右上)ホワイトノットノイズ、京都市立芸術大学

京都市立芸術大学との共催により、ホテル1階エントランス横のアートギャラリーにて小林 楓太氏の個展を2026年9月4日(金)より開催いたします。

小林氏は、街の雑踏の一点に佇み、行き交う人々の断片的な会話を記録するフィールドワークから着想を得て、言葉や音を多角的に扱う現代アーティストです。作家により文字へと紡がれた街の声は、語り手の姿を離れてなお、確かな体温を宿し、個別性と匿名性のあわいに揺れる新たな「語り」となって立ち現れます。

代表作の《ホワイトノットノイズ》シリーズでは、空気中に流れ去る匿名の言葉を透け感のある布に刺繍し、空間に漂わせる独創的なインスタレーションを展開。音の生々しいリズムに沿って再構成された空間は、観る者に都市の新たな「語り」や偶然の出会いを体験させ、国内外で高い評価を得ています。本展では、日常の何気ない声が芸術へと昇華される、瑞々しい感性に満ちた小林氏の世界観をぜひご体感ください。

ザ・サウザンド京都は、人にも、社会にも、未来にも心地よい感動体験をお届けする「サステナブル・コンフォート・ホテル」として、京都駅前からアートシーンを発信し、京都の文化・芸術活動を応援します。

小林 楓太氏の個展 「誰かの私 Someone's "I"」概要

開催期間
2026年9月4日(金)~10月4日(日)
※お好きな時間にご覧いただけます
場所
1階 アートギャラリー
料金
無料
共催
京都市立芸術大学
アートギャラリー内観

<ギャラリートークイベント>展示解説

作品を鑑賞いただきながら、小林氏本人による展示の解説を行います。

日時
2026年9月6日(日) 15:00~
場所
1階 アートギャラリー
料金
無料(事前のご予約は不要です)

※解説は30分程度を予定しております。

ホワイトノットノイズ、京都市立芸術大学

ホワイトノットノイズ、京都市立芸術大学

小林 楓太 Futa Kobayashi

小林 楓太 Futa Kobayashi

2001年、長野生まれ。東京都立大学建築学科卒業。京都市立芸術大学大学院デザイン科プロダクトデザイン専攻修了。街に立ち、定点録音を行い、人の声を書き起こす。その反復を軸に制作を行う。一地点につき30分間立ち続けるというルールのもと、約400地点で記録を重ねてきた。主な展覧会に、「ホワイトノットノイズ」(FabCafe Kyoto、2024)、「Art Rhizome KYOTO 2025|逆旅京都 2」(京都市役所、2025)。現在、インセクツウェブにて『耳に積もる大阪』を連載中。
Instagram:https://www.instagram.com/fu_ha_kaededesu/
note:https://note.com/fair_plover288

ステイトメント(作家メッセージ)

「恋愛観とか めっちゃ舐められてて私」。ある街で、誰かがそう呟いた。私はそれを機械的に打ち込んでいく。指先が「私」という声をなぞったその時だった。なぜか友人のMの顔が浮かんだ。いつかの秋、私は彼女から似たような相談を受けたのだ。

「お前グーなにそれ」。またある街で男は言った。私は古い友人のKを思い出していた。世の中には何故かじゃんけんの強い人間というのがいて、私は彼との勝負にほとんど勝ったことがなかった。それは大事な局面での事だった。私は迷いのあまり、どっちつかずな形のまま右手を出してしまった。「お前」と打ち込む指先は、過去の自分と重なった。

「あいつゼミ終わりライブ行ってたもん」。いつか行ったような気がする。
「あの人どっから来たんでしたっけ?」。いつか言ったような気がする。
「うちのパグめっちゃダンディ」。それは流石に無縁だと思った。だが、それは単に私がパグとの関係に疎いというだけのことであって、関係ができさえすれば、それはありふれた会話な気もする。

路上で交わされる会話は、それぞれ誰かの固有の音として聞こえる。その中でも、「私」「お前」「あいつ」「あの人」など、誰かを指し示す声が聞こえてくる時がある。それはまるで、見知らぬ他人の生活や人間関係が、目の前で一瞬はだけていくような瞬間で、私はうしろめたさを覚えながら打ち込んでいた。けれど、書き起こした途端に音は消え、内容だけが残る。すると、それは意外にも自分の記憶で補うことのできる、身近な内容かもしれないと思えてきた。

本展示では、これまで記録してきた街の声から、誰かを指し示す言葉が現れる場面を抜き出し、元の文脈から切り離して並べ直した。人は大抵、路上の会話など忘れてしまう。だからこそ、それが自分の声ではないとも言い切れない。私たちは案外似ているのかもしれない。

※2026年8月19日に配信いたしましたプレスリリースより、本展のタイトルならびにステイトメントを変更しております。あらかじめご了承ください。

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