【THE THOUSAND KYOTOの都市養蜂プロジェクト】
「はちみつって、工場で作れるの?」~Vol.4~
「はちみつって、工場で作れるの?」~Vol.4~
2023年8月2日

はちみつについて知りたい
こんにちは。
ザ・サウザンド京都 都市養蜂プロジェクトメンバーの和田です。
プロジェクトメンバーとして、ザ・サウザンド京都の屋上でミツバチのお世話をしています。
季節や群れによって作業内容が異なるため難しくも楽しく、
日々、偉大な生命体に触れているということに感動を覚えます。
ミツバチから受ける人間にとって大きな恩恵の一つである「はちみつ」。
当ホテルの養蜂活動が本格化する中で、ミツバチのことは少しずつ詳しくなってきたものの、
「はちみつ」のことは、よく知らない、とふと気づき
もっと知りたいという思いから、この度「日本はちみつマイスター協会 認定アドバイザー」という資格をとりました。
はちみつについて勉強し、その驚異的な効能と、使い道の多さに感激した結果、
現在の私生活は、化粧水から塗り薬まで、「はちみつづくし」という有様です。
というわけで、vol.4では養蜂活動の話題から少し離れ、はちみつの定義や、作られ方をご紹介いたします。
今、みなさまのご家庭に、はちみつ瓶があるなら、だんだんそれが「黄金の奇跡」に見えてくるはずです。
はちみつって何?
昔、ふと疑問に思ったことがあります。
「はちみつって、工場で作れるの?」
スーパーで大きなボトルに入って(比較的安価で)売られていたり、コンビニや、道の駅で、どこででも手に入るはちみつ。
機械の力で大量生産されているのかしらと考えていました。
一般社団法人全国はちみつ公正取引協議会では、はちみつの定義を以下のように定めています。
「公正競争規約における「はちみつ」とは、みつばちが植物の花蜜、植物の分泌物又は同分泌物を吸った他の昆虫の排出物を集め、巣に貯え、熟成した天然の甘味物質であって、特定の性状(特有の香味)を有し、また、別に定める組成基準に適合したものです。」
引用:全国はちみつ公正取引協議会HP https://honeykoutori.or.jp/rule/
「別に定める組成基準」とは、
水分が20%以下であること(ただし国産はちみつのあっては22%以下)などが定められた基準のことです。
少し難しい話のようですが、つまり「はちみつは工場では作れない」ということです。
みつばちが、花蜜や樹液を胃に貯めて、巣に持ち帰り、巣で待っている別のミツバチに口移しで渡します。その間に、ミツバチの体内で分泌される転化酵素により、「ショ糖」である花蜜や樹液が、「果糖」&「ブドウ糖」に分解されます。
その液体を、年間を通して35度に保たれた巣で、羽を羽ばたかせて水分を飛ばし、糖度80%にまで熟成させたものがはちみつです。
花の蜜をそのまま餌として食べるハチもいる中で、ミツバチは花の蜜をそのまま食べず、このように面倒な手順を踏んで、はちみつにしてから食べます。
はちみつにしておけば長期保管ができ、餌が少ない冬も餓死せず越せるからです。
私たちが自力で「果糖」&「ブドウ糖」に分解しなければいけない砂糖(「ショ糖」)に比べ はじめから分解されているはちみつは、効率のよいエネルギー源になり得ます。仕事中に疲れた時には、エナジードリンクでもチョコレートでもなく、私ははちみつを一口舐めて、元気をもらっています。
水で希釈すると殺菌消毒薬などの成分「過酸化水素(オキシドール)」を発生するのでそのまま洗顔やフェイスパックに使用されている方もいますし、(私もこの天然美容液にあやかっています)
日本薬局方では天然のはちみつが薬として登録されています。
ほんの触りでしたが、はちみつはミツバチだけが作ることのできる天然甘味物質ということ、
とろけるような甘さをたたえながらもその成分は砂糖とは大きく異なること、がおわかりいただけたかと思います。
次回はそんな万能薬はちみつの選び方をご紹介します。
はちみつの日常生活への取り入れ方にも、触れられたらと思っております。
ちなみに今年、私たちが当ホテル屋上で採ったはちみつも、7月22日に販売を開始いたしました。
ぜひオンラインショップ、および店頭でお買い求めください!
詳細URL▼
https://www.the-thousand-kyoto-shop.jp/SHOP/thousandhoney.html
本はちみつを使用したリゾットやケーキなどもレストランでご賞味いただけます。
詳しくはHPの各ページをご覧くださいませ。
詳細URL▼
https://www.keihanhotels-resorts.co.jp/the-thousand-kyoto/plan/special-offer/thousand-honey2023.html
Bee Continued…