【THE THOUSAND KYOTOの都市養蜂プロジェクト】
「春秋はちみつ食べ比べセット、販売中です」~Vol.10~
「春秋はちみつ食べ比べセット、販売中です」~Vol.10~
2024年2月29日
味の違いについて
こんにちは。
ザ・サウザンド京都 都市養蜂プロジェクトメンバーの和田です。
2024年2月1日に「THOUSAND HONEY 春秋はちみつ食べ比べセット」(限定50セット)の販売を開始いたしました。
2023年の5-7月に採取した春はちみつと、9月に採取した秋はちみつなのですが、この2種、違いは採蜜時期だけで、どちらも同じTHE THOUSAND KYOTO屋上に設置している同じ巣箱からいただいたもの。
味に違いがあるのか?と、疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれません。
「はちみつ」とは、巣に持ち帰った花の蜜を、何匹かで口移しして、ミツバチ特有の転化酵素により「ショ糖」である花の蜜を「ブドウ糖」と「果糖」に分解・熟成したものです。
ミツバチは巣から半径2-3km圏内の蜜源を訪れる習性をもっていますので、当ホテルのミツバチは、鴨川や東山、周辺の寺院や公園から花の蜜をとってきていると考えられます。
つまり、花や樹木の蜜と、ミツバチ体内の分泌物を材料にして作るはちみつは巣の周りに咲く植物の種類によって、その味が大きく左右されるのです!
さまざまなはちみつ
日本では糖度78%以上が「はちみつ」として認められており、永久に腐らない(※)と言われるほど、高い糖度と殺菌力を湛えています。
(※特別な保管をした場合であり、通常は空気に触れて雑菌が増えたり、日光などの影響で変質するので賞味期限を2年に定めることが一般的です)
市販のはちみつには、①「百花蜜」②「単花蜜」③「ブレンド蜜」があります。
①百花蜜:ミツバチが数種類の植物から採った蜜でつくったはちみつ
②単花蜜:ミツバチが(ほとんど)1種類の植物から採った蜜でつくったはちみつ
③ブレンド蜜:味や価格のために、人の手によって①や②をブレンドしたはちみつ
THOUSAND HONEYは①「百花蜜」です。
一方で、「アカシアはちみつ」「みかんはちみつ」など、蜜源植物の名前がついているのは、②「単花蜜」です。
近くにたくさんの同種の花を植えれば、その植物から得た蜜だけ(※)で作られたれたはちみつを採ることができます。
これは、わざわざ他の蜜源を探すよりも、同じ花から採り続けた方が効率が良い、というミツバチの「訪花の一定性」という習性によるものです。(※全てのミツバチが絶対に他の花に寄り道をしないとは考えにくいですが、そこは養蜂家の舌と経験で「何の単花蜜か」を定めることができるそうです)
スーパーなどでよく見かけるはちみつの多くは③「ブレンド蜜」かもしれません。
低価格で買い求めやすく、日本人好みのクセのない味の場合が多いようです。
「純粋はちみつ」などの名称で売られており、植物の名前が頭についていないはちみつを指します。
どちらのはちみつが美味しい?
「THOUSAND HONEY 春夏はちみつ食べ比べセット」の春はちみつと、秋はちみつはミツバチが、以下のそれぞれの季節の花から花蜜を集め、生成したものだと考えられます。
京都で咲く植物は…
春〜夏
・サクラ
・ナタネ類(キャベツ・白菜など)
・クロガネモチ
・ハゼノキ
夏〜秋
・シロツメクサ
・ラベンダー類
・セイタカアワダチソウ
・コスモス
気になる味ですが、私の個人的な感想は、春のはちみつは花々が咲く情景が目に浮かぶようなフローラルな香り。
それに対して秋のはちみつは、花の香りはひかえめで、シンプルな味。
春と秋ではっきりと違いが表れていました。
私は、どちらかというと秋のはちみつの方が好きだな、と感じましたが、むろんどちらも極上の味わいです。
(汗水流して採取したはちみつが美味しくないわけがないのですが)
みなさまもぜひ、「THOUSAND HONEY 春秋はちみつ食べ比べセット」を召し上がっていただき、はちみつがいかに自然と直結してるかを体感していただけますと大変嬉しく思います。
「THOUSAND HONEY 春秋はちみつ食べ比べセット」は
オンラインショップ、ホテルフロント、およびTEA AND BAR店頭で販売しています。
詳細URL▼
https://www.the-thousand-kyoto-shop.jp/SHOP/thousandhoneyset.html
To bee Continued…