1,200年以上の歴史を持つ天台宗の総本山

比叡山延暦寺とは、延暦7年（788年）に最澄が開創した、1,200年以上の歴史を持つ天台宗の総本山です。 国宝的人材育成の学問と修行の道場として、法然・親鸞など日本仏教各宗各派の名僧を多数輩出。日本仏教の母山と呼ばれています。さらにその歴史と伝統が高い評価を受け、ユネスコ世界文化遺産に認定。滋賀・京都を代表する寺院です。

観光所要時間はどのくらい？

延暦寺の境内は、甲子園500個分に及ぶ広大な土地です。車があるかないか、何を見たいか、どのエリアを回るのかに応じて、所要時間が大きく変わります。 そこで、まず延暦寺観光で外せないスポットをご紹介し、次のおすすめの回り方・ルートを解説していきます。

釈迦堂

西塔の本堂にあたるのが、この釈迦堂（転法輪堂）です。最澄自作と伝わる本尊釈迦如来を安置することから、釈迦堂と呼ばれています。 秀吉が1595年に三井寺より移築した、延暦寺の最古の建物であり、国重要文化財にも指定。戦国時代の風情を感じられる歴史的スポットです。

大講堂

根本中堂の近くにあるのが、国指定の重要文化財である大講堂です。824年に創建され、何度も焼失・復興を繰り返しており、現在の建物は1963年に山麓坂本の讃仏堂を移築したものです。 大講堂内部には本尊である大日如来に加え、比叡山で修行した法然・親鸞など、各宗派の宗祖の木像が祀られています。一方、外陣では釈迦などの仏教・天台宗ゆかりの高僧の肖像画をご覧いただけます。

①延暦寺の中心「東塔」のみを回るルート

東塔エリアには、根本中堂や大講堂・法華総持院東塔など、重要な堂塔が集まっています。延暦寺の中心とも呼ばれ、延暦寺観光には欠かせません。1200年燃え続ける不滅の法灯もご覧いただけるので、1エリアだけ回るなら東塔がおすすめです。
【東塔で見ておきたい場所】
根本中堂、大講堂、阿弥陀堂、法華総持院東塔、文殊楼＋喫茶れいほう

喫茶れいほうで贅沢なくつろぎを

東塔の延暦寺会館1Fにある「喫茶れいほう」では、「梵字ラテ」をお楽しみいただけます。視覚的にも楽しめる東塔の名物なので、お時間があればぜひお立ち寄りください。※梵字テラミスは土・日・祝限定メニューです。
喫茶れいほうといえば梵字ラテが名物ですが、店内から見える景色も美しいと評判。琵琶湖を眼下に望みながら飲むラテは格別です。

②東塔・西塔・横川「全て」を回るルート

おすすめの回り方は、東塔・西塔・横川「全て」のエリアの本堂+αを楽しむルート。東塔では根本中堂を含めた5つ、西塔では釈迦堂を含めた3つ、横川では横川中堂を含めた3つをご覧になるのがおすすめです。

各エリアで見ておきたい場所
【東塔】根本中堂、大講堂、阿弥陀堂、法華総持院東塔、文殊楼【西塔】釈迦堂、にない堂、浄土院【横川】横川中堂、元三大師堂、恵心堂

アクセス方法

【車】エリア移動は非常に簡単
車があると、東塔・西塔・横川を簡単に移動できます。各エリアに無料駐車場があり、駐車可能台数も多いです。3エリアを1日で回りたい場合は、車での観光が優れています。

【電車】シャトルバスでエリア移動
電車で延暦寺に来た場合、3エリア間の移動は基本的にシャトルバスを使います。徒歩での移動も可能ですが、西塔-横川間は特に移動距離が長く、徒歩の場合は約90分の道のり。バスでの移動をおすすめします。

③ドライブウェイ料金は現金後払い
車で行く場合は、比叡山・奥比叡ドライブウェイのどちらかを使います。入場時はチケットを受け取るだけで支払いは無し。ドライブウェイを降りる際に現金で後払いする形式なので、現金を必ず携帯しましょう。


④駐車場料金は無料
延暦寺境内の駐車料金は無料です。東塔・西塔・横川の各エリアに専用駐車場があるので、エリア間の移動も気軽に行えます。

③バス1日乗車券がお得
横川・西塔の観光をする場合は、1000円のバス1日乗車券を買うのがおすすめです。東塔-横川の移動は片道700円がかかるため、1日乗車券があればお得に観光できます。
【発売場所】①延暦寺バスセンター売店②ケーブル坂本駅③叡山電車出町柳駅④ロテルド比叡⑤江若交通シャトルバス車内