Sightseeing 観光情報
日吉大社は比叡山の麓に鎮座し、約2100年前に創祀された全国3800余の分霊社の総本宮です。日吉大社の見どころ・観光情報、貴重な日吉造、魔猿との関係、アクセスや駐車場、拝観料までをまとめています。
日吉大社は比叡山の麓に鎮座し、約2100年前に創祀された全国3800余の分霊社の総本宮です。 平安京遷都の折にはこの地が都の鬼門にあたることから、日吉大社は都の魔除・災難除を祈る社に。また伝教法師が比叡山に延暦寺を開かれてよりは、天台宗の護法神として多くの方より崇敬を受け、今日に至っています。
日吉大社には受付が2つございます。歩きの方は西受付から、お車の方は東受付からになります。境内を回る順番が変わるだけで、見れるものに違いはございません。
※拝観料大人500円、中高生300円、小学生以下無料
時間は30~60分が目安
境内を回る時間の目安は1周30分ほど。紅葉が見ごろになる時期には、約60分ほどを見積もっておくのがおすすめです。
西受付からスタートした場合に、まず目に入るのが大宮橋。走井橋・二宮橋とともに「日吉三橋」と呼ばれ、重要文化財に数えられています。両側に格座間を彫り抜いた高欄をつけるなど、日吉三橋の中でも最も手が込んでいるのが特徴です。
走井橋は、大宮橋のすぐ下流にかかるお祓いをするための石造反橋です。沿った石橋の上を歩くことができ、橋下を流れる清流を間近でご覧になれます。
大宮橋から進んだ先にある山王鳥居は、独特の形をしているのが特徴。明神鳥居の上部に三角形の破風(屋根)が乗った形をしていて、仏教の胎臓界・金剛界と神道の合一を表しているとされます。
日吉大社の中には、お猿さんの装飾などが多数。これは、猿が古来より神様の使いで神猿(まさる)と呼ばれ、魔除けの象徴とされてきたことに由来します。神猿は「魔去る」「勝る」に通じ、大変縁起が良いため、お猿さんが大切に扱われているのです。
西本宮にある、重要文化財の楼門。東本宮楼門と比べても規模が大きいのが特徴です。楼門の軒下四隅には、それぞれ違ったポーズの神猿が、お参りに訪れる人々を見守っています。
1586年に造営され、国宝に認定されている社殿。日吉大社にだけみられる特殊な構造、「日吉造り」で作られており、床下にはかつて仏事を営んだ「下殿」と呼ばれる部屋があります。
西本宮本殿と同じく、日吉大社にのみ現存する「日吉造り」で作られています。西本宮本殿とほぼ同様の作りですが、東本宮本殿の方が、背面の三間の床が一段高くなっているのが特徴です。違いに注目して見比べるのも非常に楽しいです。
東本宮のそばには、雌梛(めなぎ)と雄梛(おなぎ)という木が。雌梛は男性が女性の幸せを、雌梛は女性が男性の幸せを祈る木とされています。家内安全・夫婦和合・縁結びにご利益があるお守りも、販売されています。
境内には約3,000本の紅葉があり、関西屈指の紅葉の名所としても有名。秋には多くの参拝客で賑わいます。一方で、春や夏ごろは鮮やかな新緑の葉が。緑の癒し効果を求めて、参拝される方も多いです。
【電車の場合】
京阪石山坂本線 坂本比叡山口駅(徒歩約10分)JR湖西線 比叡山坂本駅(徒歩約20分)
【お車の場合】
名神高速道路京都東ICより約20分。境内に駐車場があり、最大50台ほどです。紅葉時期などは混雑が予想されるため、公共交通機関、もしくはパークアンドライドをおすすめします。