Sightseeing 観光情報
成田美術館とは、近代ガラス工芸家の中で世界で五本の指に入る「ルネ・ラリック」の作品を収蔵・展示する関西唯一の美術館。作品展示の様子や目玉展示、営業時間・料金・駐車場情報までをご紹介します。※撮影協力:成田美術館様
成田美術館とは、近代ガラス工芸家の中で世界で五本の指に入る「ルネ・ラリック」の作品を収蔵・展示する関西唯一の美術館です。通常のクリスタルガラスより鉛の含有量の少ない、無色透明のセミ・クリスタル・ガラスを使った作品をご鑑賞いただけます。
成田美術館の展示の特徴は、一点一点の作品が暗闇の中で照明を当てられていること。光が作品だけに当たっていることで、作品に集中でき、まるで作品と対話するかのように鑑賞できます。
成田美術館には、ルネ・ラリックの作った香水瓶が多数展示されています。香水瓶作品が多い理由は、ラリックが香水商フランソワ・コティーと出会い、香水瓶とパッケージの依頼を受けたことがきっかけ。 当時のフランスは、香水瓶を持ち歩いてお店で香水を入れてもらうスタイルだったため、ラリックは多数の香水瓶の依頼を受け作成したようです。当時の流行を感じられる香水瓶を、ぜひご覧ください。
白熱燈と蛍光燈の光により色が変化する、アレキサンドライトグラスを用いた珍しい作品。展示の横に電気スイッチがあるため、自分のペースでじっくりと、色の違いをご堪能いただけます。
ルネ・ラリックのガラスの大きな特色の1つに、1920~30年代の「オパレッサンガラス」が挙げられます。このガラスの素材には、燐酸塩、フッ素、アルミナ、微量のコバルトが加えられ、半濁の乳白地を得ます。 半濁の度合いは、表面と内部の冷却温度の差が大きいほど強く、逆に薄いところは透明に近くなるのが特徴。その結果、画像のように、1つのガラスで異なる色の作品が出来上がります。
20世紀初頭には自動車産業が発展を遂げ、ボンネットの上にカーマスコットと呼ばれる飾り物をつけるのが流行。ラリックはいち早く、ガラスのカーマスコットを手掛け、スピード感を感じさせる作品を30種類生み出しました。 そんなラリックのカーマスコットを、2階の展示室にて多数ご覧いただけます。
展示物を見た後は、自然光が差し込む優雅なスペースでおくつろぎいただけます。ソファーに身を沈め、目の前に広がる庭園を見ながら、作品の余韻をお楽しみください。
【電車の場合】
「JR長浜駅」から徒歩約10分。外観はレンガ調の建物で、長浜市の北国街道沿いの古い町並みの中にあります。
【お車の場合】
北陸自動車道「長浜IC」から車で約15分です。専用駐車場が5台ございます。
●成田美術館の入場料
一般800円、学生600円、中学生以下500円(10名様以上の場合は団体割引あり)
●成田美術館の開館時間
【通常開館時間】10:00~17:00
成田美術館の近場にあり、お立ち寄りできる観光スポットをご紹介いたします。
海洋堂フィギュアミュージアム黒壁
同じ長浜エリアにある博物館。海洋堂の制作したフィギュア・ジオラマが4,000点以上も展示されているため、1度は見たことのある作品に出会えます。アニメや映画に興味がある方に、特におすすめの施設。