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『大津祭』は、大津市の中央部に位置する天孫神社の祭礼で、国指定重要無形民俗文化財であり、“湖国三大祭”のひとつです。大津祭の見どころ・観光情報、歴史、2025年開催情報、アクセス情報をご紹介します。
画像:©️(公社)びわこビジターズビューロー
滋賀県に秋の到来を告げる“湖国三大祭”のひとつ
『大津祭』は、大津市の中央部に位置する天孫神社の祭礼で、国指定重要無形民俗文化財です。
日吉山王祭・長浜曳山祭と並ぶ“湖国三大祭”のひとつに数えられ、唯一秋に開催されます。江戸時代初期、鍛冶屋町の塩売治兵衛が狸の面をかぶって踊ったのが始まりとされ、約400年の歴史を誇ります。
現在13基ある曳山はいずれも江戸時代に制作されたもので、曳山それぞれにからくり人形が乗っているのが特徴です。毎年10月に宵宮と本祭からなる2日間の祭礼が行われます。
大津市の中心にあり、奈良時代に創建された大津の産土神(うぶすながみ)です。安土桃山時代に大津城が築城されると、城下の守護神として町衆より崇敬されました。街の発展や人口増加にともなって、大津祭は江戸元禄年中には、京都の祇園会を彷彿させる2基の神輿と多数の山鉾による優美な巡幸が行われるほどに発展しました。現在は桜の名所としても親しまれています。
本祭の最大の見どころである曳山巡行は10月12日。琵琶湖ホテルからメイン会場や有料観覧席は徒歩約5分の好立地です。
巡行開始前に勢ぞろいした13の曳山の風景はまさに圧巻。貴重かつ豪華な懸装品をじっくりと見学できます。からくりを演じることを所望(しょうもん)といい、各曳山が精巧な動きを披露して見せ場をつくり、厄除け粽が撒かれます。
絶好の位置に設けられる有料観覧席は、緋毛氈が敷かれた風情たっぷりの床几で、記念のパンフレットや厄除けちまきが贈呈されます。
本祭前日の宵宮では、夕刻になると曳山に提灯が灯され、秋の夜風に揺れる灯りに曳山が美しく浮かび上がる幻想的な風景が楽しめます。からくり人形も曳山から下りて展示されるため間近に見学できます。
本祭の翌日には曳山を解体し、山蔵に収納する作業が行われ、祭りの終わりを惜しむ市民の姿が見られます。期間を通して次々と行われる祭礼行事に活気づく大津の町の様子に、東海道の宿場町として栄えた往時の面影が感じられます。
©︎(公社)びわこビジターズビューロー
琵琶湖ホテルから徒歩約7分の丸屋町アーケード内にある展示館。館内では原寸大の曳山模型を中心に、町並みの様子を再現。お囃子の音響、照明、スライド投影によるお祭りムードとともに、祭りの歴史や各曳山の詳細を学ぶことができます。
また『大津祭』の特徴の一つであるからくりなども映像によって提供しており、一年中祭りの雰囲気を感じられます。祭りをより深く楽しみたい方に最適の観光スポットです。
入館料:有料(大人 150円、小学生 70円、市内存住の65歳以上 100円
休館日:月曜日、お盆、年末年始
開館時間:9:00〜18:00(最終入場17:30)
公式ホームページ:http://www.otsu-matsuri.jp/pavilion/
©︎NPO法人大津祭曳山連盟
その年の詳しい開催情報や巡行ルートについては
NPO法人大津祭曳山連盟の公式ホームページをご覧ください。