
昭和9(1934)年10月、風光明媚な水辺の景勝地として知られる大津にリゾートホテルとして開業しました。設計は、大阪中之島の中央公会堂や東京神田の再建ニコライ堂などを手掛けた建築家、東京美術学校の岡田信一郎(1883-1932)氏の事務所に委託され、弟の捷五郎氏が担当。柳が崎の景観と調和した桃山風破風造を特徴とした昭和モダンなホテルとして設計されました。当時の宿泊料金はシングル5~15円、ダブル8~22円、食事料金は朝食が1円、昼食2円、夕食2円50銭という設定でした。
戦後進駐軍に接収された時期がありましたが、時代の変遷の中、滋賀県の迎賓館としての役割を果たし、地元の方々の人生のベースキャンプとして、お客様お一人お一人をお迎えしてきたことが私たちの財産になっています。往時を髣髴とさせる和風バンケットホール、ロビーのシャンデリア、手動式エレベーター、キーボックスなども閉館まで現役で活躍しました。柳が崎の景観と調和した桃山風破風造(ももやまふうはふづくり)を特徴とし、鉄筋コンクリートの近代的洋風建築でありながら社寺建築の様式を取り入れている。 大屋根は、銅版葺された木造の屋根組がのせられており、将来さらに高層の建物へと増築できる設計となっていた。
向唐破風(むかいからはふ)の正面玄関車寄せには細部に精巧な意匠、廊下には優雅な高欄がめぐらされ、平面は1階を方型、上階を凹型として採光・通風ならびに眺望上の効果が図られている。平成10年、浜大津に移転した際、本館は大津市に寄贈、12年に文化財に指定されている。アクセス
京都から電車で約15分の好立地。琵琶湖ホテルへのアクセスをご紹介します。環境への取り組み
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