「知恩院」の観光・見どころ|800年以上の歴史を持つお寺

浄土宗の総本山で知られる「知恩院(ちおんいん)」。国宝の三門・御影堂に加え、数多くの重要文化財が存在しています。
その他にも方丈庭園や友禅苑など、多数の見どころがある知恩院。その魅力をご案内いたします。
知恩院とは
知恩院とは、法然上人ゆかりの地に建立された浄土宗の総本山です。法然上人のご尊像を安置する国宝の御影堂をはじめとし、国宝・三門や勢至堂など数多くの重要文化財が存在しています。
また友禅苑や方丈庭園など、四季折々の風景が楽しめるフォトジェニックスポットまでございます。
知恩院の見どころ
三門(国宝)
高さ24m・横幅50m・屋根瓦約7万枚と、日本最大級の規模を誇る木造門。1621年、徳川2代将軍秀忠公の命で建立されました。上層部の桜上に登ることができ、祇園エリア一帯の景色をご覧いただけます。
楼上内部は仏堂となっており、重要文化財の仏像が安置。天井や柱・壁などには迦陵頻伽(かりょうびんが)や天女、飛龍が極彩色で描かれています。
御影堂(国宝)
浄土宗の開祖「法然上人」の御影(みえい)を祀ることから、「御影堂(みえいどう)」と呼ばれています。内部の仏具は金装飾に彩られ、神秘的かつ荘厳な造りとなっております。
現在の御影堂は、1639年に徳川家光によって再建され、間口45m・奥行き35m・幅3mの外縁をめぐらした巨大な伽藍となっています。お念仏の根本道場として、多くの参拝者を受け入れてきました。
友禅苑
東山の湧き水を引き入れた庭園、枯山水の庭園で構成された昭和の名園「友禅苑(ゆうぜんえん)」。特に秋の季節は美しく、友禅苑の池に映り込む紅葉は大変見事です。
自然あふれる苑内には、裏千家ゆかりの茶室「華麓庵(かれいあん)」、当山第86世中村康隆猊下の白寿を記念して移築された茶室「白寿庵(はくじゅあん)」が存在しています。
方丈庭園
江戸時代初期に小堀遠州と縁のある僧玉淵によって作庭されたと伝えられる池泉庭園です。方丈の華麗な建築と背後の東山の風光が調和し、情緒あふれる美しい風景を醸しだしています。
知恩院の七不思議
知恩院には、古くから伝わる七不思議があります。例えば、御影堂にある「鶯(うぐいす)張りの廊下」について。
静かに歩くと音が鳴り、曲者の侵入を防ぐための警報装置の役割を担っているとされていました。一方で「法(ホー)聞けよ(ケキョ)」とも聞こえるので、仏様の法とも言われています。他にも様々な「不思議」がございます。
七不思議一覧
- 鴬張りの廊下
- 白木の棺
- 忘れ傘
- 抜け雀
- 三方正面真向の猫
- 大杓子
- 瓜生石
男坂
三門をくぐると「男坂」と呼ばれる参拝路が見えます。「ザ・サウザンド京都」の大階段のモチーフになっています。
観光情報
アクセス
所在地 | 〒605-8686 京都市東山区林下町400 グーグルマップで開く |
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電車 | 東西線「東山」駅から徒歩8分 |
バス | 市バス206系統「知恩院前」バス停から徒歩5分 |
駐車場 | 専用駐車場なし。 公共交通機関でのご参拝を推奨しております。 |
拝観情報
拝観時間 | 【開門】9:00-16:00 【友禅苑】9:00-16:00 【方丈庭園】9:00-15:50 |
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拝観料 | 【境内】無料 【友禅苑】300円 【方丈庭園】400円 【友禅苑・方丈庭園共通券】500円 |
所要時間目安 | 約30分~1時間 |
基本情報
お問い合わせ | 075-531-2111 |
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公式サイト | https://www.chion-in.or.jp/ |